ネタが浮かんだのに、小説だとな…と思ってしまう瞬間がある管理人・葵です。
ちょっとしたネタを思いついた時、小説で書くのが微妙な時ってあるんですね。
なんていうか、漫画だったら丁度いいのに!とかいうネタ。
漫画とかのパロなんて、特にそれがありますね。
…という事で、以下に思いついたけど小説だと微妙な感じになりそうなもの。
伊坂幸太郎の小説「魔王」のネタです。
安藤→ジタン
デゥーチェのマスター→スコール
な、イメージでどうぞ。
行きつけのバー『デゥーチェ』のカウンターに座り、後ろの席の二人組を少し見る。
銀髪の二人で、一人は褐色の肌の健康的な青年、もう一人は色白の真面目そうな青年。
「あの二人、よく来るの?」
「三度目だ」
「よく覚えてるな、学生?」
「多分…真面目な感じの二人組だ」
「へぇ……」
マスターの返答に関心しつつ、背後の二人に視線を向ける。
腹話術を試してみるには、いいかもしれない。
マスターが後ろを向いた瞬間、そっと褐色の方の学生に目をやり、意識を集中して腹話術をかける。
「さっさと部屋でセックスしようか!」
腹話術で喋らせる台詞はなんでも良かった、ただこういう場面では発せられない可能性の高いものがいい。
ただ……いくらなんでも、ちょっとやり過ぎたかな?
二人の友情にヒビが入ったら、ちょっと申し訳ない。
「全力で応えよう!!」
相手の友人が威勢よくそう答えるのが背中から聞こえた。
後ろを見ると、色白の方の青年が褐色の青年の手を取っていた。
何が起こったのか理解していない褐色の青年は、「はい?」と相手に疑問を投げかけている。
しかし、そんな褐色の青年をよそに、色白の青年は「マスターお勘定を」と高らかに宣言する。
そのどこか勇ましい、生き生きとした姿に友人(と思われる)青年はきょとんとしていながらも、流れにそのまま流されている。
「君がそんなに積極的になってくれるとは、今夜は楽しめそうだな」
「えっ?あの…ウォーリア?ねえ、何?」
きょとんとしたままの褐色の青年は、友人の勢いに流されるように店を後にした。
「あの二人、友人じゃ…なかった、みたいだな」
「…………」
俺の言葉に、マスターはすっと肩をすくめた。
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漫画の魔王読んでから、原作「魔王」を読んでるんですが、このシーンが出た時にちょっと笑いましたね。
勿論、原作では普通の男女のカップルでしたよ、完全なエキストラですけれど。
そして、DFFでやらせてみたい!とか思いました。
安藤役はスコールかクラウドにしようかと思ったんですけれど、あの二人はこんなはっちゃけた台詞考えたりしないか、と思って代役でジタンに。
本当は台詞を叫んだのは男の人の方だったんんですけど、ウォーリアがこんな事叫んでも、絶対フリオは「賛成!」なんて叫んでくれないだろう、という事でそこは入れ替えてみました。
そして、この後フリオはウォーリアに美味しく頂かれましたよ。
ふう、やりたい事やってちょっと満足です。
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