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どうも、お金は無いけど本は欲しい管理人・葵です。

私の部屋の中で、一番綺麗に整頓されている場所…それが本棚です。
今日は、先日購入した本の紹介をします。


『麒麟の翼』 著者・東野圭吾

東野圭吾さんの最新作、私が好きな加賀恭一郎シリーズの最新巻でもあります。
作家デビュー25周年を祝って発売される、特別刊行三作品の内の第一作目です。

推理小説である為に、話の内容に関しては避けて…私がこの作品について思った事を書きます。

推理小説と一口に言っても、実は細かい分類がなされています。
不可能に見える犯罪に対して、証拠を一つ一つ挙げていき、読者にも謎が解ける様に作られた作品。一般的に『本格推理小説』と呼ばれる作品が、一般に広く伝わっている推理小説のイメージだと思います。
加賀恭一郎シリーズも、最初はこの本格推理小説の分類でした。
実際、シリーズの中には本格推理モノにある読者への挑戦状(作者が読者に対して謎の解答を挑む、そんな掲示があるもの)が含まれた作品もあります。
しかし、最近の加賀シリーズはどちらかというと警察小説(警察の捜査を追っていくもの)や、犯罪小説(犯人視点の物語)といった趣が強くなってきているな、と私は思います。

これで何が変わったのか、というと…作品の登場人物が、より身近な人間に感じられる様になった。という事が挙げられると思います。
小説というのは人間の物語、その中で生きている人間にどんな感情を抱く事が出来るのかで作品のイメージというのは変わります。
そして、前作・前々作の作品からは特に、『家族』を主題とした人間関係を通した人の感情の変化について、とても細かに描かれていて。そこに生きる人達というのが自分の生活圏に本当に居るような、そんな近さを感じさせる作品だと思います。

また、舞台となっている東京の日本橋周辺を、作者は念入りに取材しているそうで。その中に登場するお店等は、実際にこの付近にモデルとなっていたり、存在するものもあったりするそうです。
前作『新参者』は昨年ドラマ化されていますが、その時に登場していたお店も付近にあったりするみたいです。
こういう綿密な舞台設定も、登場人物の近さを感じさせるものなんだと思います。


作者は「希望と祈りの物語だ」とあるインタビューの中で答えていました。勿論、それぞれの人に対して絶望や苦悩等はあるのですが…それを乗り越えた先にあるもの、それは希望であると思います。

この作品、単体だけを読んでも…まあ支障はさほど無いかもしれませんが……。
出来るならば、シリーズを全て読む事を私はお勧めします。
せめて、前々作『赤い指』と前作『新参者』に一度目を通しておくと、より楽しめると思います。


実は、私がこの本を購入した理由なのですが…。

この加賀恭一郎シリーズが好きで、続編を楽しみにしていたから。
そして、先日の新聞記事がきっかけになって購入したのです。

実は…東野圭吾氏は最新刊『麒麟の翼』の増刷分の印税全額を、今回の東日本大震災の義援金として寄付すると発表した……と、その記事は伝えていました。
凄く小さな記事だったのですが。不思議なもので…好きなモノの話というのは、どんなに小さくても見つける事が出来るんですね。

だけど、どうしてこの作品を選んだのか…人気の作品なら、他にもあるというのに。
今月出たばかりの新刊だったから…そんな理由だけではないんじゃないか、と私は思います。
この作品を読み終えてみて、なんとなくそういう気がしました…本編を見れば分かります、多分。


自分が好きな物ですけれど、この本を購入する事で、誰かを助ける一部になれればそれって幸せです。

あと、書店のレジ横に置いてあった募金箱にこの本の購入時のおつりを入れたら、レジのお兄さんがとってもいい笑顔で「ありがとうございます!」と言ってくれました。
おつりなので、大した額ではなかったのですけれど…なんだか、とっても嬉しかったです。
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