「火曜日お疲れちゃん」
「人を家に呼び付けておきながら、自分は接待ってどういう事?」
「黙れ」
私の家の合鍵を渡している部下兼恋人に、「今日は家に来い」…と私は確かに言った。
それが予想に反して帰る時間が伸びた、それを理由に怒られている。
「とりあえず疲れただろ?今週はプレゼンと会議と立て続けにあるし、へバッてる場合じゃないだろ?ここでドカンと疲れを吹き飛ばしておかないと」
そう言って、私の前にビールの缶とグラスを置くと、彼は笑いかけた。
今まで飲みに付き合わされていたんだが、それで疲れが飛ぶわけがないだろうと一蹴してやりたいところだ。
「フン…どうせならワインの一本でも持ってきたらどうだ?」
「こういう時に明けて飲むのにワインは何か勿体ないだろ?」
そういう物だろうか?酒は飲みたい時に飲んでこそ意味があると思うのだが……。
まあ、構わん…疲れを飛ばすのに必要なアルコールというなら、コレで充分だ。
相手がグラスにビールを注ぐのを眺めつつ、まだ長い一週間を思うと溜息が出た。
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バレンタイン時の皇帝×フリオの社会人設定。
接待の帰りだけれども、何となく皇帝が飲み足りないんだろうな…とか思ってグラスを差し出すフリオとか、考えてみました。
しかし、書いてみて思ったんですが…皇帝は本当にビールを飲むものなのか?
どうなんでしょうね?まあ…接待に付き合わされるのなら、飲めるんじゃないですか(適当)。
コレ、酒が飲めるキャラが自然と相手になってくる訳ですよ。
=成人組しか絡められないという縛りがある事に、後で気づきました。
なら、レオン兄さんとか出してやりたいです。
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